見る機会

Cambodia 6 years of Stories/ジェリ・レッドファーン

「見る機会」第二部作品参加者: #6
Cambodia 6 years of Stories/ジェリ・レッドファーン
文:後藤勝

サフランシスコで通信社のストリンガーをしていたジェリー・レッドファーンは、1998年1月にカンボジアの首都プノンペンに向かう。内戦が終結した直後のカンボジアは混乱が続き、ジェリーは愛用のニコンで苦悩する人々を記録する。カンボジアで生まれたばかりの民主主義は安定せず、総選挙後には暴動が起きた。彼はカメラでそれらを記録し、それら一連の作品には武装した警官が"Democracy Square"と書かれた立て看板をなぎ倒し、ライフル銃の実弾に倒れた学生たちの姿があり、負傷した僧侶たちの悲しい目が写っている。

その後彼は、記者である妻のカレンと共に、地元の英字新聞カンボジア・デイリーで働き始めた。一度アメリカに帰国した後、カンボジアを記録し続けていたいという思いから、彼らは2002年にもう一度プノンペンで暮らしはじめる。現在はタイのチェンマイをベースとしているが、数ヶ月に一度はカンボジアを訪れている。
そして先月、カレン著、ジェリーの写真による"Cambodia Now"という題名の本を出版した。

スライドショーは"Cambodia 1998-2004"とタイトルがつけられている。地雷で傷ついた人々の姿があり、シンナーを吸って物乞いをする子供たちもいる。アメリカ育ちのDJがクラブに出現し、若者たちは狂ったように踊り明かしている。貧富の差やエイズ問題も見られる。
ジェリーは言う。「カンボジアには、まだ真の平和が訪れてはいない」
現在、ニューヨークタイムズ紙、タイムアジア、ニューズウィークなどに写真を発表しながら、東チモール、スリランカやラオスで、紛争が民衆に及ぼす影響をテーマに自身のプロジェクトを続けている。

*Jerry Redfern関連ページ
http://www.redcoates.net

Chaos/佐々木康

「見る機会」第二部作品参加者: #4
Chaos/佐々木康 文:後藤勝

高校中退後にアメリカに渡った佐々木康は、その後帰国してスタジオカメラマンとして働く。しかし「商品」を扱う世界からドキュメンタリーに転向しカンボジアへ行った。現地では、混乱が続いていたポルポ派最後の拠点アンロング・ヴェングで人々を記録し、地元の英字新聞や通信社で写真を発表した。99年には、スハルト政権が崩壊した前後のインドネシアへ向かい、帰国後は独立運動が続くフィリピンでも内戦をカバーした。

今回のスライドショー"Chaos"は、パレスチナで撮影された写真で構成されている。イスラエル軍によるヨルダン川西岸各地への大侵攻が始まり、彼は夜明けと共にラマッラへと向かった。
「侵攻・制圧下のラッマラで、パレスチナ人の友人達と共に過ごした。雷鳴のような音が、夜中に響き続けていた。半分眠ったままの状態で「外はさぞかしひどい雨なのだろう」と思いながら、また眠りに戻る。次の日町に出ると、中心部のビルが銃弾や砲弾で穴だらけになていた。煙を出して燃え続けているビルもる。正式に外出禁止令は発令されてはいなかったが、戦車や武装したイスラエル兵士たち以外、誰一人として街にいなかった」

人一人いない路地で、武装したイスラエル軍兵士たちが掃討作戦を続けている姿がある。そして、殺された息子の頬に手を当てながら、泣き崩れる母親の姿がある。カラーでも、コントラストを極力抑えた写真は印象的で、時には絵画のように見える。
現在東京を拠点にし、ホームレスの人々の姿も記録している。ニューヨーク・タイムズ紙や各国のメディアで発表を続け、昨年リマインダーズ・プロジェクトから発行されたRe:Warにもパレスチナのストーリーが掲載されている。

Evidence of Tsunami/ヘレン・クドリッチ

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
4-18-2005 Oiga! escucha me prensa [Evidence of Tsunami/ヘレン・クドリッチ]
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
※5/14開催、見る機会作品参加者を後藤勝が紹介して行きます。
第二部(4時~9時閉会)は[どなたでも]参加して頂ける「見る機会」なのです。
http://www.ne.jp/asahi/site/myp/showcase.html
席数に限りがあるため、参加のお申し込みを受け付けています。
お申し込みはメールreminders@mail.goo.ne.jpまで...。
上記リンクに詳細があります。貴重な機会をお見逃しなく...。
詳細は上記ページでご確認ください。関連のお知らせが下記にあります。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「見る機会」第二部作品参加者: #3
Evidence of Tsunami/ヘレン・クドリッチ 文:後藤勝

ヘレン・クドリッチはパトリック・ブラウン(第一回目に紹介している)の相方でもある。モノクロ表現を極めているパトリックと対照的に、ヘレンはカラー写真で独自の表現方法を続けている。正方形の枠に収められた写真は、時に色彩は色あせ、普段の日常生活をユニークな視線で捉え、中国西北部の新彊地区で撮影された写真は、オーストラリアのフォトジャーナリズムの権威であるReportageのshowcases
(http://www.reportage.com.au/)で発表されている。

今回、タイ南部を襲った大津波のストーリーも、彼女の個性豊かな表現方法でまとめられている。津波で崩壊したリゾートホテルでは、破壊された物質、それに被害にあった人々が所有していた物が取り残されていた。ヘレンは執拗にそれらをフィルムに記録した。人の姿はない。スライドショーでは、瓦礫の山、時には破れた家族の記念写真であり、そして時には泥まみれになった旅行カバンが映し出され、それらが延々と続いている。彼女はこう説明する。
「家具や木々、コンクリート、人々のカバンや洋服など、それらは、人々がそこにいたという足跡なのです。シンプルなものほど、時をマークできる。そしてそれらは、すぐに消えていく運命なのです」

オーストラリアのFoto Freo International Festival of Photography(http://www.fotofreo.com/) でも彼女の作品が紹介されている。ヘレンは現在バンコック在住、タイムアジアで主にポートレイトを撮影している。


オイガ! エスクチャメ プレンサ=後藤 勝
写真と文は↓サイトにてご覧下さい。
http://www.ne.jp/asahi/site/myp
http://www.ne.jp/asahi/site/myp/Masaru_Goto.html

Pints of Entry/ビクター・シラ

※5/14開催、見る機会作品参加者を後藤勝が紹介して行きます。
第二部(4時~9時閉会)は[どなたでも]参加して頂ける「見る機会」なのです。
http://www.ne.jp/asahi/site/myp/showcase.html
席数に限りがあるため、参加のお申し込みを受け付けています。
お申し込みはメールreminders@mail.goo.ne.jpまで...。
上記リンクに詳細があります。貴重な機会をお見逃しなく...。
詳細は上記ページでご確認ください。関連のお知らせが下記にあります。


ビクター・シラはベネズエラで生まれ、その後両親と共にニューヨークに渡った。自ら移民である彼は、中南米から北米へ移り住む人々を記録している。1980年代アメリカの裏庭と言われた中南米では、政変や混乱が長く続いた。以後内戦は終結するが、貧富の差は広がり、自国に失望した人々は危険を承知で国境を越えている。しかし彼らが永住権や市民権を得ることは難しく、レストランのコックや皿洗いの仕事など、社会保障もなく最低賃金で働き稼いでいるのが現状だ。
2002年、彼のこのドキュメンタリープロジェクトが評価され、Fifty Crows International Fund for Documentary Photographyを受賞した。

そして彼が現在取り組んでいるプロジェクトに、[Points of Entry]がある。ヨーロッパに渡るアフガニスタン人やクルド人たちの難民の記録だ。2002年、ビクターはフランス北部のカラシスという港町に着く。
そして町に近いところにサンガッテ難民キャンプがあった。彼は、キャンプは近いうちに、フランス政府によって閉鎖されるという話を聞いた。このプロジェクトは、ここから始まる。普段は静かなモノクロで撮影している彼は、このストーリーではカラーを使っている。

現在ビクターはニューヨークに在住。2003年にW. Eugene Smith, Fellowship Grant、そしてMosaique Fellowship Grant(Luxembourg)を受賞している。


※ビクター・シラ関連ページ
http://www.victorsira.com/


オイガ! エスクチャメ プレンサ=後藤 勝
写真と文は↓サイトにてご覧下さい。
http://www.ne.jp/asahi/site/myp
http://www.ne.jp/asahi/site/myp/Masaru_Goto.html

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 おしらせ1*第二回「見る機会」開催2005年5月14日(土)詳細決定
 おしらせ2*写真集『絶望のなかのほほえみ-カンボジアのエイズ病棟から』後藤勝(発行めこん)
ご協力依頼3*プロジェクタの無償貸し出し協力を募っています。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

[おしらせ 1] ※転送・転載歓迎
 
第二回「見る機会」開催、詳細が決定しました。※転送歓迎
※会への参加募集を開始しましたので、メールでお申し込み下さい。

Reminders Project主催
第二回 Reminders Showcase見る機会
http://www.ne.jp/asahi/site/myp/
http://reminders.nobody.jp/showcase.html
↑ページで電子チラシの表、裏面がご覧頂けます。

リマインダーズプロジェクトは『広く伝える』『様々な視点を求める』、発表の拠点やスタイル、写真家の国籍、キャリア等にこだわらず活動を続けて来ました。
今企画はフォトジャーナリズムに焦点を合わせ、その世界で活動を続ける写真家たちの活動の軌跡を彼らのポートフォリオを見る事によって辿って行きます。プレゼンテーションの方法は問わず、それぞれのスタイルで発表します(第一部、第二部共通)。

通常、写真家の間でそれぞれのフォトプロジェクトについて写真を見ながら情報交換をする事があります。
今回はリマインダーズプロジェクトと所縁のある写真家、アメリカ、中国、アルメニア、タイ、日本を拠点に活動を続ける10組によるフォトプロジェクトスクリーニングを予定しています(詳細は第二部参照)。
通常は仲間内で行うプロジェクトスクリーニングに、一般の方にも参加して頂く(第二部のみ)という趣旨で【見る機会を作る】ことにあり、【現場からの報告会】の様な要素は含まれません。

■会期:2005年5月14日(土) 第一部午後1時~3時、第二部午後4時~9時閉会
■場所:東京都写真美術館 1階創作室
■恵比寿ガーデンプレイス内 JR恵比寿駅東口より徒歩約7分(動く歩道使用)
■内容:右記参照
■主催:リマインダーズプロジェクト
■参加費:1000円
■参加申し込み/お問い合わせは下記メールまでお願いします。
reminders@mail.goo.ne.jp

※第一部(定員10名)、第二部(50名)、それぞれ定員がありますので、事前に申し込みを受け付けております。お名前、連絡先を添えて、上記メール宛にお申し込み下さい。
※第一部はプレゼンテーションを準備されたフォトージャーナリストの方のみの参加を受け付けております。

●第一部「Project Screening」ワークショップ ※午後1時~3時
現在取り組んでいるフォトプロジェクトのスクリーニングを行うワークショップ。
プレゼンテーション(持ち時間は一人約10分程度)を持参下さい。発表媒体、方法は問いません。
※第一部はプレゼンテーションを準備されたフォトージャーナリストの方のみの参加を受け付けております。参加希望の方は、ご自身のフォトプロジェクト、プレゼンテーションの詳細、プロフィールもあわせてメールでお申し込み下さい。
定員:10名程度

●第二部「Project Showcase」 ※午後4時~9時閉会
リマインダーズプロジェクトが招集したフォトジャーナリストのフォトプロジェクトプレゼンテーション上映会。どなたも参加頂けます。
定員:50名
参加申し込み/お問い合わせはメールで reminders@mail.goo.ne.jp

■第二部「Project Showcase」予定スライド上映作品 
※それぞれの作品上映前に日本語による説明を行いますが、英テキスト及びナレーションが含まれる作品上映中の日本語訳のサポートはありません。予めご了承下さい。

●Victor Sira (Points of Entry)
●Jerry Redfern (Cambodia: Six years of stories from a country after war)
●Theo Rigby (Broken Homes: The war in Iraq comes back to America)
●Mark Leong (China Obscura)
●Patrick Brown (Black Market)
●Helen Kudrich (Evidence of Tsunami)
● Ruben Mangasaryan (Black life An Armenian refugee family)
 上記6名は作品のみの参加。

●中西あゆみ(EARTH at PLAY)
●佐々木康(chaos)
●後藤勝+Reminders Project
(inSIGHT Out: Participatory photography project with Children of Aceh)

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

[おしらせ 2] ※転送・転載歓迎

写真集『絶望のなかのほほえみ-カンボジアのエイズ病棟から』後藤勝(発行めこん)
4月22日よりめこん社より直接お求めになれます。
書店でのお求めは27日からとなります。
問い合わせ・めこん:03-3815-1688
http://www.mekong-publishing.com

出版にあたり、写真展が開催されます。
紀伊國屋書店においても現在DMを入手して頂けますが、PDF版を以下よりダウンロード出来ます。
以下二つのファイルがDMの表裏面になっています。
http://www.ne.jp/asahi/site/myp/DM01.pdf
http://www.ne.jp/asahi/site/myp/DM02.pdf
ダウンロードしてご利用頂ければと思います。

□2005年5月5日(木)~5月10日(火)
□10時から18時半(最終日は18時まで)
期間中スライドトークが予定されています。
5月7日(土)14時~
5月8日(日)14時~
場所:紀伊國屋画廊
〒163-8636
東京都新宿区新宿3-17-7
紀伊國屋書店 新宿本店4階
電話:03-3354-7401

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

***ご協力依頼*プロジェクタの無償貸し出し協力を急募しています***

上記写真展期間中と見る機会において、プロジェクタの無償貸し出し協力を募っております。
●5月14日の終日、スライドプレゼンテーションに使用する為のプロジェクタを無償で貸し出し可能という方からのご協力を募っています。
プレゼンテーション公開実現に向けて、是非、ご協力下さい。
メールでの御連絡をお待ちしております。よろしくお願いします。


メール:reminders@mail.goo.ne.jp 後藤まで。
注:届いたメールマガジンに直接返信頂いても、届きません。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

後藤勝/reminders project
(C)Masaru Goto/Reminders Project
http://www.ne.jp/asahi/site/myp
onasia(所属エージェンシー/旧名AsiaWorks PHOTOGRAPHY)
http://www.onasia.com/
後藤勝のオイガ! エスクチャメ プレンサ
http://blog.melma.com/00042339

後藤勝へのメールでのご連絡は…
mail: masarugoto1@mail.goo.ne.jp

その他、リマインダーズプロジェクトに関しては
reminders@mail.goo.ne.jpへ。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ